メロディー♪ ~春風学園の謎の転校生~ 4

 

「闇内くん、すべったみたいだよ」
「残念だね・・・」
「え、ネタ?」
「なんだー」
「召喚したのは本当だよ・・・」
「うそーーーーー!!」
「マイケル、召喚ってどういう事だ?」
「私が説明する!」
説明が長いので要約しよう。それは昨日の昼に起こった。
マイケルは新しい魔術を作る事にいつものように励んでいた。彼は悪魔や天使を呼ぶ魔方陣を少し変えてやってみたらどうなるか無性に気になって、やってみた。すると別の世界からお凛が来たというわけだ。
元々アニメや漫画の世界を信じていた彼女は召喚された事もマイケルが魔術を使える事もすんなり受け入れたらしい。
普通ならすぐ元の世界に帰すのだが、適当に魔方陣を変えたので帰し方が分からない。なので、帰し方が分かるまでこっちで生活する事にしたそうだ。
「私も魔術使いたいんだけど、素質がないんだって」
「残念ー」
「魔術って素質とかあるのね・・・」
「分かりそうなのか?帰し方」
「一応いろいろ試してみるよ・・・」
「おいおい、大丈夫かよ・・・」
「そういえば、今度学園祭があるよね。お凛ちゃんも出るの?」
「うん!今日クジで劇の配役決めたんだよ~」
「何するのー?」
「まだ秘」
「シンデレラ!・・・あ、言っちゃった・・・」
「まぁいいや・・・。京ちゃん達だしね・・・。一人余計な人がいるけどね・・・」
「それって俺の事!?」
「さぁ・・・?」
マイケルがにやりと笑う。
「絶対俺だろ!」
「何の役になったの?」
「シンデレラ!」
「シンデレラ、主役」
「マイケルはー?」
「王子だよ・・・」
「「「え・・・」」」
のちに京がこの時の事を「あの瞬間、時が止まった」と語っている。

     

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