メロディー♪ ~春風学園の謎の転校生~ 5

 

 
 
 
翌日。
「今日から練習なんだ・・・。一緒に帰れないけど・・・、部屋に遊びに来てね・・・」
「配役決めた次の日から練習か?」
「早いねー」
「シナリオがもうできたから、練習始めるんだって」
「一晩で脚本作ったの!?」
「すごいー」
「いきなり、大丈夫?」
「心配してくれてありがとう!でも、私はこう見えても演技の女王と」
「とにかく・・・、しばらく帰るのが遅くなるから・・・」
「お前が魔術とか以外でやる気なのって珍しいな」
「槍でも降ってくるんじゃない?」
「面白そうー」
「瑛は俺が守る」
「そんな現実的に考えなくていいから。例えだから」
「本田って天然だな!いてっ!」
笑いながら言う彼にライバルであるマイケルの視線が文字通り刺さっていた。
「練習は今日からでも大丈夫なんだけど、衣装が予算オーバーするかもって困ってるんだよねぇ」
「そのことなら・・・、僕に任せて・・・」
どうやらマイケルに考えがあるようだ。
とりあえず、練習に励む二人を残して五人はさくらんぼ寮に帰る事にした。
「お凛ちゃんがシンデレラは」
「不安だねー」
「ちょっとね。まぁ、いいとして。マイケルの王子ってどうなんだろう」
「闇内って、王子っていうより・・・魔女だよな」
「意外、向いてる、かも」
「あいつがやる気になってんだ。俺は応援する」
瑛と京はマイケルの王子役を応援するみたいだが、他の面々は不安がっている。
ちなみに、瑛達のクラスはメイド喫茶をする。ほとんど京がクラスを脅して決定させたようなものだが。彼は瑛のメイド姿をものすごく見たいらしい。

   

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