メロディー♪ ~春風学園の謎の転校生~ 8

 

「やっと着いたわ。王子はどこかしら?」
「おぉ・・・。なんて美しいんだ・・・」
マイケルの登場で会場がざわめいた。
彼はいつものフードを脱ぎ、ちゃんと王子の格好をしていたのだ。だが、なによりも観客が驚いたのはフードを脱いだ彼の顔はとてつもなく美少年だったことだ。
「ほ、本当にマイケル?」
「あいつがフード脱ぐとはな」
「京ー、マイケルの顔知ってたのー?」
「あぁ」
「闇内って、とことん謎だな」
「王子、合ってる」
「私と踊っていただけませんか・・・?」
「私なんかでいいんですか?」
「えぇ・・・。あなたがいいんです・・・」
音楽とともに二人が踊り出した。
会場の観客は美少年のマイケルに釘付けになっていた。
そして、ゴーンという鐘の音が響いた。
「あっ!帰らなくては!」
「お待ちください・・・!」
「さようなら!王子様!」
「行ってしまった・・・。残ったのはこのガラスの靴だけか・・・」
「(ナレーション)舞踏会で会ったシンデレラの事が忘れられない王子は、ガラスの靴というたった一つの手掛かりを頼りにシンデレラを捜しました」
「この靴を履いていた方を知りませんか・・・?」
「私です!きっと入るわ!」
「お母様は年を考えてよ!きっと私よ!」
「(ナレーション)二人は争ってガラスの靴を履きましたが、どちらにも合いませんでした」
「お二人以外に女性はいないのですか・・・?」
「いませんわ!」
「この家にはお母様と私。おまけで奴隷がいるだけですわ!」
「あの・・・」
「あの方は・・・?」
「シンデレラ!掃除は終わったの!?」
「向こうへ行ってなさい!」
「あなたもこのガラスの靴を履いてみてくださいませんか・・・?」
「・・・はい」
「(ナレーション)シンデレラが履くとガラスの靴はぴったりでした」
「あなたがあの時の方ですね・・・!」
「探してくださってありがとうございます。でも、私は見ての通り貧乏です。しかも卑屈です。王子様のような方とは不釣り合いです」
「そんな事はありません・・・!私はあなたが好きなのです・・・!結婚してください・・・!」
「どうしてシンデレラが!」
「ムキー!」
「(ナレーション)みごと王子の心を射止めたシンデレラは王子と結婚し、幸せに暮らしましたとさ」
 
 
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